はじめに

この度は、第10回トランスポーター研究会年会(平成27620日・21日:会場:慶應義塾大学薬学部 芝共立キャンパス)のホームページを訪れていただきましてありがとうございます。


本研究会は、平成17年に文部科学省特定領域研究「生体膜トランスポートソームの分子機構と生理機能(代表:金井好克 大阪大学教授)」が設置されたのを機に、トランスポーター研究の最前線で活躍している若手研究者を中心として結成されました。トランスポーターは、細胞内外、もしくは細胞内小器官のコンパートメント間の物質の輸送制御において極めて重要な役割を果たしていることはいうまでもなく、従って、生命現象の理解において忘れることのできない重要な細胞の構成因子の一つということができると考えています。本研究会は、日本国内の医学、薬学、農学、理学、工学、栄養学などあらゆる領域のトランスポーター研究者が一堂に会して、最新の研究成果を発表し、情報を交換する大変ユニークな研究会であります。このような極めて学際的なメンバーにより領域横断的な「トランスポーター学」の発展を目指すと共に、企画・運営を通じて、トランスポーター研究を担う若手研究者の育成も主たる目的としております。


今回の年会は、第10回という節目に当たっており、「継往開来 ~これまでの知をこれからに活かす~」の副題をつけさせていただきました。今回は、通常の年会より時間枠も長くとって、トランスポーター研究のこれまでを総括すると共に、将来に向けた研究の新たな方向性を忌憚なく議論する場として、多彩な領域の研究者を講演者として選ばせていただきました。特別講演2題、ランチョンセミナー、若手・中堅の研究者を対象としたシンポジウム3件、本研究会の設立にあたって貢献された世話人の先生方を中心に招いての10周年記念シンポジウムを企画いたしました。さらに、一般演題のポスター発表も広く募集いたします。臨床で活躍の医師、薬剤師から各方面の基礎研究者まで、幅広い領域かつ異なる研究の指向性を持った新進気鋭の研究者が集うより活発な異分野交流の場となるよう、実行委員一同、鋭意準備を進めております。


本年会が、領域・年代を超えた新たな出会いが一つでも多く芽生え、また旧交をさらに深める場となれば幸いです。さらにそこから、領域内では生まれなかったような新たな融合研究のアイディアが生まれ、更なるトランスポーター学の発展に寄与できたら本会は大成功といえるでしょう。一人でも多くの参加を心よりお待ち申し上げております。


                                       第10回トランスポーター研究会年会 年会長

                                                  前田和哉・高田龍平